ポルシェ981ボクスターS PDK不具合のご入庫
今回は、ポルシェ981ボクスターSにお乗りのお客様より、PDK(デュアルクラッチトランスミッション)の不具合についてご相談をいただきました。横浜・東京エリアをはじめ、遠方からもポルシェPDK修理のご依頼をいただいております株式会社ABSYが対応させていただきました。

確認された故障コード|P181A・P0841
お客様より事前にご連絡いただいたエラーコードは以下の2点です。
- P181A:PDK油圧系プレッシャー関連エラー
- P0841:トランスミッション油圧センサー系統エラー
入庫後にポルシェ専用診断機PIWISで実測データ・ログ解析を実施。温間時・冷間時のテスト走行においても症状の再現は確認できませんでしたが、エラー履歴とデータ解析からプレッシャーセンサーの不良と判断しました。
プレッシャーセンサーの交換
故障コードP181A・P0841の原因はプレッシャーセンサーの不良でした。PDK内部の油圧を検知するセンサーが正確な値を送れなくなることで、変速制御に支障をきたします。純正新品センサーに交換することで油圧系エラーを解消しました。

ギアポジションセンサーの予防交換
今回、お客様のご希望によりギアポジションセンサーも予防整備として同時交換しました。ギアポジションセンサーはPDKミッションにおいて故障頻度が非常に高い部品です。エラー履歴のみで症状が出ていない段階でも、後に変速不能などの重大な不具合として顕在化するケースが多く確認されています。ミッション分解のタイミングで同時交換することで、将来的な再入庫リスクを大幅に抑えることができます。
ミッション取り外し・分解作業
プレッシャーセンサーおよびギアポジションセンサーの交換はいずれもミッション分解を伴う精密作業です。車両をリフトアップしてPDKミッションを取り外し、専用工具を使って丁寧に分解していきます。


ギアポジションセンサー交換作業
PDKのギア側を分解し、ギアポジションセンサーを新品に交換しました。センサー交換後は各部品を正確に組み付け、次工程のシム調整へと進みます。

クラッチパック取り付け時のシム調整
クラッチパックを取り付ける際には、シャフトとクラッチパックのギャップを精密に計測します。この寸法が規定値内に収まっているかを確認し、必要に応じてシム(薄い金属板)を選択・調整することでクラッチパックの正確な作動と耐久性を確保します。わずかなギャップのズレがクラッチの滑りや変速ショックにつながるため、この工程はPDK修理において非常に重要な精密作業のひとつです。

クラッチ校正・最終確認
部品交換・組み付け後はポルシェ専用診断機PIWISを使ってクラッチ校正を実施。以下の全工程が正常完了したことを確認しました。
- シフトロッド校正(Kalibrierung der Schaltstangen)
- 油圧校正(Kalibrierung der Hydraulik)
- クラッチ校正(Kalibrierung der Kupplung)
- 後処理(Kalibrierung Nachbereitung)

修理完了・納車
- プレッシャーセンサー交換(故障コードP181A・P0841対応)
- ギアポジションセンサー交換(予防整備・ミッション分解)
- PDKオイル交換・冷却水補充
- クラッチ校正(PIWIS使用・全項目正常完了)
- アイドルストップ ラストモードコーディング施工
ギアポジションセンサーには当店独自の6年間保証をお付けしています(最初の3年は部品・工賃・油脂類含む、その後3年は部品保証)。2026年5月26日に無事納車となりました。
ポルシェPDK修理は横浜・東京の専門店ABSYへ
「故障コードが出た」「変速がおかしい」「他店で断られた」など、ポルシェPDKに関するトラブルはぜひ当店にご相談ください。横浜・東京を拠点に、遠方からのご依頼も多数いただいております。PIWISによる精密診断から分解修理・クラッチ校正まで一貫して対応します。
お電話:045-573-6870 メール:info@autobody-yokohama.com

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